中学生になると、定期テストが始まり、成績のほかに、順位が示されます。小学生のときにはなかったことです。
テストの結果で、今回は順位が上がった、あるいは下がったなあ。成績が上がった、下がった、と一喜一憂する気持ちはよくわかります。人間は社会的な動物であり、集団や社会の中で自分自身を位置づける本来的な性質を持っているからです。
成績や順位は確かに重要な指標です。ですが、それを追求することが全てではありません。
①自己評価の重要性
成績が上がったり下がったりすることは自然ですが、一喜一憂するのではなく、自己評価軸を持つことが大切です。自分の内の声に耳を澄ませてください。そしてゴールと目標を、自分で決めます。自分自身に対する客観的な評価を行い、進捗を計り、進歩や課題を見つけましょう。
②他人との比較ではなく自己成長
他人と比較して優越感を得ることは短期的には得られるかもしれませんが、長期的な目標達成には不十分です。自己成長と自己満足に焦点を当て、他人との競争よりも自分自身との競争に取り組みましょう。
③効果的な勉強戦略の確立
ルーティンを作り、自分に適した勉強方法を見つけることが成功への鍵です。教科書や参考書を選び、計画的に取り組むことは成績向上に役立ちます。
④自己認識の重要性
自分が何を知っていて、何を知らないかを正確に把握しましょう。これにより、自己改善の方向性を見つけることができます。
⑤自己位置の理解
自分を社会や歴史の中で位置づけ、自己アイデンティティを確立することは、自己成長の一環です。自分が何者であり、どうなりたいのかを明確にすることは、モチベーションと目標設定に役立ちます。
⑥他人との比較はきっかけ
他人との比較が競争心や向上心を刺激することはありますが、それは単なるスタート地点に過ぎません。最終的な目標は、自分自身の満足と成長です。
自分の評価をするのは、自分自身です。他人の評価軸を自分の評価軸と同一化することは、自身の本来のありようを見失うことにつながりかねません。自分の評価を他人に委ねてはなりません。