テレビをみるために、半導体の知識は必要ありません。スイッチの操作を知っていれば、十分です。これは数学の勉強にもあてはまることがあります。
数学は基礎から始めて一歩一歩着実に理解しつつ学ばなければならない、と多くの人が考えています。ですが必ずしもそうではありません。
数学の基礎を本当に理解するのは、実はかなり難しい。
数や直線、平行などの概念を厳密に定義しようとすると、とても難しい。
僕たちは基礎概念を曖昧なまま、漠然ととらえています。
概念や定理の意味は、使うことによってわかることが多いもの。
教科書に出ている例題を、繰り返し解いて覚える。
当面の問題に集中して、解き方を習熟する方がいい場合があります。
いま習っていることを理解するよう、精一杯努力する。
今やっていることがわかると、前に習ってわからかったことも、いつの間にかわかるようになってくるものです。
基礎をやっていないからだめだ、という固定観念は、捨てる方がいいこともあります。