■10日ほど前に、グアムに近いマリアナ東で発生した積乱雲のかたまり。それは台風に成長し、日本では18の番号が振られ、日本列島を今、縦断しようとしています。
木々を激しく揺らす暴風雨。今日の授業はすべて中止しました。増水した川の様子を、防災カメラが伝えており、被害の程を案じています。
■台風は南の太平洋上で誕生します。そこは海面の水温が約27℃を越えるような熱帯。あたためられ水蒸気をたっぷり含んだ空気は、上昇し、積乱雲を作り、熱帯低気圧へ成長します。
雲の中で水蒸気が水滴に変わるとき(凝結)、水蒸気が持っていた熱が放出され、空気を加熱し、上昇気流はさらに激しくなります。最大風速がおよそ秒速17mを超えたものを、台風と呼びます。年間で平均27個ほどの台風が発生しています。
台風の進路に影響を及ぼすのは、貿易風と偏西風と呼ばれる2つの恒常風。恒常風とは1年中ほぼ同じ方向に吹く風のことをいい、反対に、季節によって風向きが変わる風を、季節風といいます。
貿易風は、北東から赤道付近の低気圧部に向かって吹く風。この風の影響で、台風は西に進みます。そして、日本列島の位置する中緯度に吹く西からの風、偏西風によって、台風は進路を変え、日本列島に向かって北上するものが出てきます。
台風18号も、まさかの大カーブを描いて、日本にやってきます。気候については、中学2年生の理科で習います。
台風18号も、まさかの大カーブを描いて、日本にやってきます。気候については、中学2年生の理科で習います。