基礎的な問題を解いたら、教科書を読みなおし、補充問題を解けるようにしましょう、というお話です。
特に数学ですが「高校の教科書は、わかりにくいなあ」と感じている方が、少なくない印象です。
教科書は、無駄をそぎ落として、要点をズバリと書いています。
この公式はなぜそうなるのか、証明も含めて、すべて説明してくれています。
しかし、一読してすぐにわかる、読みものタイプではありません。
なぜ、わかりやすく書いてくれないのだろうか、と思われるかもしれません。
それでも、授業で解説を受け、問題を実際に解いてみる。
そうすることでようやく、書かれていた意味がじんわりとわかってくる。
それが数学の教科書であろう、とぼくは思います。
塾では、語りかけるようにかみ砕いた説明がつけられた、市販のテキストを使っています。
そして、問題の解き方を解説し、一緒に解いてみて理解する。という流れで進めています。
自分で基本問題が解けるようになったら、教科書を見直してください。
ああそういうことだったのか、と納得がいくことでしょう。
スピーディーに、バリバリと問題を解き進められるようになっていることでしょう。
教科書は、他の参考書と比べ、サイズが小さく薄いですよね。
一冊をやり遂げるハードルも、他の参考書と比べて、低いと感じませんか?
一度、教科書の問題をすべて解く。
そうすれば受験範囲を俯瞰できるようになります。
できれば3回、解いて、できない問題をなくす。
そうすれば、基礎力は十分ついたと考えてよいでしょう。
それから、受験に対応した問題集にチャレンジしてください。
いろんな参考書があり、あれもこれも、と目移りするかもしれません。
ぐっと我慢して、基礎を固めることに集中してください。
まずは、教科書をマスターすることに専念しましょう!